紫外線対策はなぜ必要か?といいますと。
紫外線による日焼けは、お肌に深刻なダメージを与えます。「光老化」っていうんですが、最近は耳にすることも増えてきているんじゃないかな?と思います。
昔は日光浴を推奨してた時期もありましたが、最近では、地球に降り注ぐ紫外線量が増えたことで、9分間日光を浴びるだけで、お肌にダメージが与えられてしまうというデータもあるそうなんです。
今回は、「春こそ紫外線を気にして、日焼け対策をしよう!」というお話です。
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春こそ紫外線対策が大切な理由
私達が気にして対策している紫外線には、2種類あります。
UV-A波とUV-B波と言い、それぞれ私達のお肌に影響を与えますが、紫外線は季節を問わず一年中降り注いでいるんですよ。
季節を問わず1年中、紫外線は降り注いでいるのですが、晴れて気温が高くなると外出する機会が増えますよね。
そのため、春になると日焼けのダメージに気がつく事が増えてくるんですね。
ここからは、気をつけなくてはいけない2種類の紫外線の特徴をご紹介します。
曇り空でも届くUV-Aは肌の奥をじわじわと焼いていく!!
UV-AとUV-B。その違いは皮膚の奥にまで届くエネルギー量の違いにあります。
UV-Aはエネルギーは弱いですが、曇り空でも地上に降り注ぐ、波長の長い紫外線です。
窓ガラスを通り抜けて届いてしまい、その量はUV-Bのおよそ30倍と言われています。
私達が紫外線が当たっていることに気がつかないうちに、じわじわと日に焼けているのが、この紫外線UV-Aのしわざなんです。
雨の日以外は常に地上に降り注いでいるため、「うっかり日焼け」を引き起こしやすいのが、この紫外線UV-Aの特徴です。
紫外線によって生じるシミ、シワ、たるみは「光老化」と呼ばれ、肌の老化の3大特長と言われています。
皮膚の真皮層にまで到達するので、紫外線を浴びた皮膚は、シワやたるみといった肌の老化現象を引き起こしてしまいます。
長い間トラック運転の仕事をしていた男性が、運転席の窓側に当たる顔の右半分だけ日焼けしてしまい、左右で倍も異なる年齢に見えた!ということがあったそうですよ。
ドラーバーのみなさんも、右手だけ日焼けしている!っていうことが、必ず起こっていますから、くれぐれも注意したいですね。
右腕だけがシワシワのシミだらけ。。。なんて、笑えない現実ですので。
UV-Bは真夏の日差しでやけどに注意!
一方、UV-Bはというと、春から夏にかけて降り注いでいる、強烈なエネルギーを持った紫外線です。
このUV-Bにあたると、皮膚の表面が赤くヒリヒリとしたやけど状態になります。
水ぶくれができて、やがて皮が剥けてくる、あの状態ですね。
赤みはやがて落ち着いてきますが、そのあと皮膚は褐色に変化します。
これは、メラノサイトが皮膚に届いた紫外線を吸収し、皮膚の奥にダメージを与えてしまうのを防ぐために起こる状態です。
日焼けでシミやくすみができるのはターンオーバーとメラニンの暴走が関係している
日焼けのダメージのせいで、シミやくすみができてしまうのは、おもに3つの原因があります。
- ターンオーバーが乱れる
- メラニンの暴走が起こる
- 角質肥厚(かくしつひこう)
それぞれを詳しく見ていきますね。
紫外線のダメージでターンオーバーが乱れてくる
皮膚には「ターンオーバー」と呼ばれる、生まれ変わるサイクルがあります。
皮膚の表面である「表皮」は実はとても薄くて、0.3mmほどしかありません。
その表皮には
- 基底層(きていそう)
- 有棘層(ゆうきょくそう)
- 顆粒層(かりゅうそう)
- 角質層(かくしつそう)
の4つの層があり、一番深いところにある基底層から生まれた表皮細胞は、有蕀層、顆粒層、角質層へと押し上げられて行きます。
そして角質層まで到達すると、やがて剥がれ落ちます。
基底層から生まれた表皮細胞がやがて表皮としてはがれ落ちるまでがターンオーバーと言い、おおよそ28日間でこのサイクルが行われています。
皮膚は常に新しい細胞に入れ替わっているのですね。
しかし、このサイクルが滞ってしまうと、日焼けでできてしまった褐色のメラニンがいつまでも皮膚に残ってしまいますよね。
これが「シミ」のもととなってしまうんです。
メラノサイトの暴走が起こる
そしてもう一つは、メラノサイトの暴走が起きてしまうこと。
紫外線を長い間浴び続けていると、メラノサイトが過剰にメラニンを生成し続け、止まらなくなってしまうことがあるそうなんです。
お肌の細胞は毎日新しく生まれています。
しかし、紫外線を吸収して褐色になったメラニン色素入りの皮膚細胞が、長く居座ってしまうことがあります。
肌を紫外線から守るためのメラノサイトですが、紫外線がなくなってもメラニン生成をし続けてしまうと、シミや色素沈着の原因となってしまうんですね。
そこにターンオーバーが乱れて、皮膚の生まれ変わりサイクルがうまくできなくなることで、シミのもとが居座り続けるという結果になってしまうんです。
肌が固くなり角質が暑くなる
また、お肌を紫外線から守るために、角質を厚くして守ろうとする働きも起こります。
こうした角質をため込んでしまう事を角質肥厚(かくしつひこう)といいます。
文字通り、角質をため込んで皮膚が厚くなってしまうことです。
角質肥厚がすすむと、皮脂腺が塞がれるため、ニキビなどの炎症の原因にもなりますし、色素沈着が起こってしまい、シミやお肌のくすみの原因にもなります。
また、皮膚が硬くなって乾燥も進みますので、ますます悪循環が起こるということなんですね。
日焼けでしわやたるみができるのはダメージがひどすぎるから
日焼けのダメージによってお肌の細胞が傷つくと、シワやたるみの原因にもなるって知ってましたか?
紫外線は皮膚の奥にまで届いてしまうので、浴び続けていると真皮層にまで深い傷が出来てしまう可能性があります。
そうすると、ハリや弾力を生み出す細胞が傷を治すことができなくなり、シワやたるみがそのままの状態になって戻らなくなる、ということなんですね。
肌の奥、真皮層にある「真皮線維芽細胞」は、肌の弾力やハリなどの美肌には欠かせないコラーゲン線維、エラスチン、ヒアルロン酸を生成します。
しかし、残念ながら細胞分裂に乏しく、ターンオーバーしにくいのです。
細胞分裂が少ない真皮線維芽細胞は、もともと加齢によって生成されるコラーゲン量が減って行くため、お肌のハリは失われていきます。
そこに、紫外線のダメージが加わることで、さらに深刻な状態になってしまうのですね。
紫外線のダメージで傷ついた細胞が元通り働けなくなってしまい、細胞の傷あとが残りやすくなッタ状態、これがしわやたるみを引き起こしてしまう原因なのです。
日焼け止めが肌の負担になるのかどうか心配!?
日焼け止めが肌の負担になると思って、毎日使わない!という方もいますよね。
肌の負担になるというのは、多分クレンジングで落とさないといけないから「肌に強力にくっついてる」感じなんかがあって、そう思うのかもしれないですね。
私は毎日、日焼け止めを使ってるのですが、今は沢山の種類の日焼け止めが売られているので、クレンジングを使わなくてもOKの、通常の洗顔で落とせるような商品も増えてきています。
敏感肌で困っている人だったら、刺激の弱い日焼け止めなどを利用することで、肌荒れを気にせずに紫外線対策ができますよ。
紫外線吸収剤が使われていないUVクリームを選ぶと、肌への負担が軽いと言われていますよね。
それに、日焼け止め効果があるサプリメントなんかも増えているので、飲むだけでOKな日焼け止めサプリなら、もっと使いやすいんじゃないかな?と思います。
はるの
日差しが強くなってから、ではなくて、1年中毎日、日焼け止めは使って欲しいな。
美肌は1日にしてならず!毎日、忘れずに日焼け対策してくださいね!